妊婦の法事の服装はどうする？周囲に負担をかけさせないマナーは？

 

法事にはさまざまなマナーがあります。とくに服装には気をつかわなくてはいけません。しかし妊娠中となると、お腹も大きくなるので普段法事できていた洋服が入らないなんてことも…。また、周囲に負担をかけるのも、故人を法要する場であるため、なんだか気が引けてしまいます。妊婦さんの法事の服装はどうしたらいいのでしょうか？マナーも合わせてご紹介します。

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妊婦さんは法事に参列していいの？

そもそも妊婦さんは法事に参列してもいいのでしょうか？

「赤ちゃんを連れていかれるから参列してはいけない。」「あて鏡をしなくてはいけない。」なんてことを耳にしますよね。

結論からいうと、妊婦さんが法事に参列してはいけないなんてことはありません。

なぜこんな迷信が生まれたのかというと、法事は忙しいもので動き回るので、妊婦さんには無理させてはいけない、お母さんと赤ちゃんの安全を守らなくてはいけないという考えから、参列してはいけないなんていうことになってしまったとか…。

よく考えてみれば、亡くなった親族や身内が大事な赤ちゃんを連れていくはずないですよね。

またよく葬儀に参列する際に、お腹に鏡をあてておくといいとされていますが、法事のときは必要なのでしょうか？

「あて鏡」と呼ばれるもので、鏡は昔から魔よけの効果があり、悪いものを跳ね返すという言い伝えがあるんです。

しかし法事の際は、必要ないとされています。

気になる方は鏡をあてても問題はありませんが、基本的に法事は故人の冥福を祈るものなので必要ありません。

妊娠中に法事に参列するときの服装のポイント

妊娠中でも法事に参列していいことはわかりましたが、一番困るのは服装ですよね。

妊婦さんが法事に参列するときは、もちろんマナーも大事ですが、お腹の赤ちゃんに負担をかけないことが大切です。

・服

持っている喪服が着られない場合は、マタニティ専用の喪服があります

お腹の赤ちゃんのことを考えられて作られていますし、もちろん喪服なのでマナーもしっかり守った服装ができるのでおすすめです。

『一度きりかもしれないのに、わざわざ妊婦用の喪服を買うのは出費だなぁ…。』と考える方もいるかもしれません。

そんなときは、最近ではレンタルもできるのでおすすめです。

また、どうしても喪服が準備できない場合は、黒のワンピースやできるだけダークカラーのものを選ぶようにしましょう。

妊娠中だからといって、普段着が許されるわけではないため、最低限のマナーは守りましょう。

一度しか着ないと思っていたマタニティ専用の喪服が何度も役に立ったり、また親族の中で貸し借りして大活躍！なんて話もあるので、１着持っていてもいいかもしれませんね。

・靴

靴はヒールのないものがいいです。

本来であれば少し太めのヒールがあるパンプスが望ましいのですが、妊娠中にヒールを履くのは危険ですし、何よりおぼつかない足どりでは周りも心配してしまうので、ヒールのないフラットシューズなどが安心です。

歩きやすくてもスニーカーやサンダルはNGです。

・小物

アクセサリーなどの注意点は、葬儀のときと同じです。

結婚指輪以外はつけない方が無難です。

つけるとしても、真珠のみでネックレスは1連のものにします。

また気をつけたいのがストッキング！

通常のものだと締め付けが強いため、マタニティ用もしくは普段より1つサイズの大きいものにしましょう。

長時間締め付けるストッキングを履いているのは負担になります。

また、冬場は冷えるためタイツでもいいでしょう。

妊婦さんが法事に参列するときに気を付けること

服装の他にも気をつけたい点があります。

まずは匂いです。

線香や会食時の食事の匂いなどで体調不良になる可能性があります。

食事中禁煙でない場合はたばこにも注意しましょう。

また、法事は正座をすることが多いので、妊娠中だと体の重みが足にかかり負担になることがあります。

気分が悪くなったときには無理をしないようにしましょう。

体調とよく相談して法事に参列しましょう。

妊娠初期は、お腹がまだ目立たないので喪服は着られるかもしれませんが、つわりなどのつらい症状が出やすいですし、流産の危険性もあるので無理をしないようにしましょう。

後期はいつ生まれてもおかしくない状況です。

妊娠中であることは、もちろん参列者全員に伝える必要はありませんが、あらかじめ数人には事情を伝えるようにしましょう。

妊娠中は無理のない範囲で法事に参列しよう！

妊婦さんが法事に参列するのはまったく問題ありません。

しかし、無理は禁物です。

法事の準備などで周りは慌ただしく動いているので気が引けるかもしれませんが、自分のできる範囲で協力するようにしましょう。

妊娠中は普段できていることができなくても当たり前なのです。

法事は長時間になりますので、当日体調が悪くなったときは、無理せずにすぐに休むようにしましょう。

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